伊万里市役所陸上部の練習風景をブログでつづる奮戦記

2009年02月03日

願い

願い
 我が部に対する熱烈応援ありがとうございました。その声、しかと受け止めました。

 2月1日(日)

 いよいよ決戦の日。早朝の市民ロビー、恒例の〝うったち会〟に選手、サポーターの総勢26名が集結。
F江監督から選手たちへの熱いメッセージの後、メンバー各々が決意表明、自らを奮い立たせ、いざ、出陣。
願い

 1区は練習の虫・N里。昨シーズンは、足の故障で思うような結果が残せなかったこの男、一念発起で
毎日25キロ、月換算で750キロの走りこみを敢行。練習量は伊万里一の自負がある。また、これまでの
体操服パンツから本格的なランパンに衣替え、形にもこだわった。そんな努力がレース結果として表れ、
一時はトップを奪うなど区間10位の好走。片時も離さないウォークマンから流れる音楽がなく、走りのリズ
ムがとれるだろうかと心配していたが、やってくれたぞ~っ。

 2区はエースS市。出身大学はN崎なのに、何故か駅伝の名門「駒沢大学」のウインドブレーカー身に
まとう。この雄姿で出走前から同区間を走る選手を欺き、走行中はごぼう抜きであざ笑う。そんなS市マジ
ックにかかった選手たちは、くもの巣にかかった虫状態。堂々の走りでチームを7位に伸し上げた。
 沿道には長男の一歩くんが「お父さん、一歩前へ、もう一歩前」と大声援。今シーズンの好調さを本戦
でも発揮。崩れないS市はチームの信頼も厚い。貴君はやっぱりうちのエースだっ!

 3区は、ルーキーのイケイケ池田。昨年4月に入部以来、監督や仲間たちの熱血指導でみるみる成長、
進化を遂げた。チームも、そして本人もビックリの上位でたすきを受け、勢い良く飛び出し、今持っている
最大限の力を出し切ったものの、本人にとっては納得できるデビュー戦とはならなかったようだ。
それでも「来年は地元大川町を駆け抜けたい」と4区での出走を目標にするなど真摯な姿勢がすごく良い。

 4区、シェイプ徹ヤ。本人も深く反省した腕の骨折で今シーズンは出遅れたが見事に復調、メンバー入り
を果たした。実弟はT京大学で箱根駅伝を目指したランナー、そして奥様はじめご家族も、毎年スタート
からゴールまでの要所要所へ応援に駆けつける熱心な駅伝ファン。そんな家族の温もりを肌で感じながら
の幸せラン。「過酷な練習よりも減酒の方がきつかった」と、待ちに待った打ち上げ会では黒田節状態に
なったことは言うまでもない。

 5区の山登り、今年も指名されたのは切り込み隊長S吉。本人も反省した年末の献血以降、なかなか
ペースが上がらないなか、追い討ちをかけるようにインフルエンザに罹患。踏んだり蹴ったりでげっそり
痩せ細り、しばし戦線離脱。それでもきっちり仕上げて本戦に合わせてきた。きついキツイ登坂を何とか
耐え抜き、峠を越えてからの下りで一気にギアチェンジ。巧みなコーナーワークと持ち前の闘志溢れる
走りで健在ぶりをアピール、前半ゴールへ飛び込んだ。

 6区、再スタートはガッツ松尾。野球部では投手として昨シーズンは勝ち星なしに終わり意気消沈して
いたが、邪念を振り払うかのように我が部の練習にも熱心に取り組み、急成長。長距離選手だった親父
さんのDNAはしっかり持ち合わせていた。スタートと同時に先頭集団にからみ、力強い走りを披露。
 途中、取材も兼ねて駆けつけた中YAMAちゃんのホットな応援に応えるなど、ちょっぴり走りに集中
できていない場面も見受けられたが、区間12位で良い流れをつくった。

 7区はクッ・庫雄。すっかりランナーとしての自覚ができ、1年を通じて練習を重ねてきた。身長1m82
cm、体重58㎏のガリガリ君だが、サイズ29cmの馬鹿デカイ足でしっかり地面を蹴る。喘ぎに喘ぎ、
他選手を不愉快にさせ近寄らせない独自の走法と、誰もが疑問視するラストスパートは圧巻。今年は
一層磨きがかかるも、「最後にそんな余力があるのなら1㌔手前でスパートかけろ」と厳しい指摘を受け
ぐったり。そんなパフォーマンスでチームに勢いをつけた。

 最終区の8区はウッチー。唐津五中前の緩やかな坂、そして松浦橋付近からの風をどう凌ぐかがポイ
ントと本人が話すほどこの区間を知り尽しており、F江監督も安心して任せた。5,000mの自己新記録
を打ち立てるなど、ほぼ毎朝、そして昼休みの練習に取り組む地道な努力が実を結んだ。
 普段は物静かなこの男、先行する2チームに喰らいつきながら、最後は気合の入った走りで締めくくっ
てくれた。ナイスラン!

 結果は前回の記録を約1分30秒近く短縮するとともに、1つ順位を上げての総合12位。残念ながら、
今回もシード権獲得というチームの願いは叶わなかったが、若手2名の加入、成長で、選手相互の競争
心が芽生え、底上げが図られチーム全体が良い方向に針路をとるなど大きな収穫があった大会であった。

 『F江組』の真価+進化はここから―。病気や怪我で出場できなかった鉄人・鉄男や猿人・S方の復活に
くわえ、活きの良い新人の入部も期待されるところだが、これからもチーム一丸となって芯となるものをガッ
チリと構築し、シード権という扉を開けに再び走り出そうではないか。

 願いを形に、やる気集団のドラマづくりはもう始まっている…。

願い
 

 



Posted by katta at 02:11│Comments(1)
この記事へのコメント
年末年始から断続的なブログ更新ご苦労様でした。
一年間の希望、東西松浦駅伝も終了しました。
走れなかった準エ-ス鉄男にもアンカ-ウッチ-からの
襷を渡し、第9区(ゴ-ルから唐津神社神殿までの100m)
を走らせました。
二拍一礼で何を願ったか。
また来年はどんなドラマが生まれるか。
10位の道のりは長くて厳しい。
しかし挑戦する価値は無限大にあります。
やったるで~。
Posted by エ-ス市です。 at 2009年02月03日 17:26
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